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クラブルーチェドンナvol.2

​山之内里冴さん

女性ならではの輝き、美しさ、淑やかさ、力強さ、包容力。

そんな女性の魅力をいつもでも失わず、

自分も輝いて生きる人のための学びの場である、

クラブルーチェドンナ。

 

 

第2回目のゲストは、フロアで行うバレエ、バーアスティエ講師として活躍されている山之内里冴さん。

「呼吸・運動で一人一人が光になる方法」と題してお話を伺いました。

―河田千佳(以下K)

今日はよろしくお願いいたします。

タイトルにもあるように、呼吸・運動で一人一人が光になる方法ということで、お話を伺って行こうと思いますが、元は東京出身なんですよね。

 

―山之内里冴さん(以下Y)

はい、東京出身です。江戸っ子3代目です。

 

―K

ちょっとこれまでの経緯をかいつまんでお話しさせていただくと、、、

以前お話を伺った時に、昔、パニック障害だったこともあったようで、それがヨガの呼吸で治ってしまったり、離婚後に長野にいらして、難病を患っていた3人目の息子さんがなくなってしまったことで、中断していたバレエを再開。けれど、練習中に膝を怪我し、紹介をしてもらった先がバーアスティエの先生だった、という流れでバーアスティエと出会うわけですよね。

 

―Yさん

はい。

 

 

―K

もともと自然療法とか、心と体と魂を繋げる方法を独学でこれまで勉強されていて、バーアスティエやヨガなど、ご自分が動いていく中で学んだことのエピデンスをとってきた、というか結果としてそうなっている、という感じなんですよね?

こう動くとここに繋がるんだ、ということを自ら発見していったわけですね。

 

実は今日はちょっと順番を変えてお伝えしたいなと思っているんです。

本来ならば、バーアスティエって何?バレエとの違いは?というところから入ると思うんですが、リサさんの場合、心と体と魂を繋げる方法、そのためにバーアスティエをやっています、というところでもあるわけなので結論から入っています。

 

―Yさん

うんうん。。。そうですね。

 

― K

みなさん「心と体と魂をつなげて生きていけばいいんだ!」ということはかなりわかってきている。じゃ、どうやってそこを繋げればいいんだ?というところで、そこらへんからお話をお伺いしたいなと思うんですが。
リサさんはどんなことが一番大切だと思っていますか?

 

―Yさん

いつもヨガやバーアスティエのクラスでもお話しさせていただくんですが、やはり“ブレない”というところですね。“自分軸”を作ってそこからブラさない体をまず作る。それが精神にも繋がって行く。心と体はリンクしているので、体に起こることは精神にも反映するし、精神的なものも体に出てくるわけです。両方をやらないとバランスが取れない。その両方のバランスが取れて、初めて“自分に戻る”ことができる、“自分を作る”ことができる。それが、いわゆるスピリチュアル、スピリチュアルというと不思議な言葉に聞こえるかもしれませんが、“自分の霊性、魂”というものにフォーカスできる。

 

―K

なるほどね。

みんな、心だけ、とか、自分を見つめて癒す、ということだけをやりがちだったり、体だけ動かしたり。でも両方なんだよ、ということが何故なのか、みんなわからないのかなと私は思うのですが。。。。

実際にリサさんが今までやってこられて、だから心と体がこういう風にリンクするんだとか、何かわかったことって今までありましたか?

 

―Yさん

うーーん・・・・・たくさんあってどういう風にお話したらいいかわかりませんが。。。

昨日の生徒さんのお話で言うと、私のスタジオに来る前に息子さんと口喧嘩をしてしまったと。すごく疲れて意気消沈した状態で私のところにいらしたんですが、その時に私がお話ししたのは、呼吸をまず自分が整える、と言うこと。自分がグラウンディングしていないと相手に同調してしまう。相手がガーッとなっているときに自分も同じようになっていると同じ呼吸になっているんです。相手を変えるんじゃなくて、まず自分が呼吸を整え、冷静になった上で改めて息子さんに話しかけるとか、聞き直すとかすると、自分の呼吸を整えると相手も整って来るんですよ。というのは、呼吸は移るから。

そう言うお話をし、呼吸を整えることで冷静な自分、本来の自分に戻ることができるから、母親としての威厳であったり、息子に対するアドバイスであったりと、的確な言葉で伝えることができるんじゃないかなと思います。

 

―K

ほんとそうですね。

“一呼吸置く”って言いますものね。大事なことですよね。

 

(ここでいつも始まる前に皆さんと引くボイジャータロットを引いていなかったことを思い出し、一旦中断して引く)

 

―K

すみませんでした。。。中断してしまい。

そう、“自分軸”ってみなさん言いますが、それがどう言うことなのか、なかなかわかりにくいかな。。。。あと“ブレない自分”を作るって具体的に何をすればいいんだ?と思いますよね。みなさんにアドバイスみたいなのがあったら。

 

―Yさん

“ブレる”と言うのは、自分じゃないものになっている時なんです。頭で考えちゃう、と言うのは思考ですよね。思考を働かせるということは、魂の声を無視して、本当の自分じゃない思考が含まれている。思考ってだいたいそうですね。あーでもない、こーでもないって考えているときは、どこかちょっと外側からきているものを拾っている時もあるし、本当の魂の心の声はそうじゃないのに、頭で違うことを考えていて、そっちの方に引っ張られているということがあるんですよね。

で、肉体を動かしている時というのは、思考をストップさせることができるんですよ。

 

―K

うーん!なるほど!

 

―Yさん

で、ヨガがすごく適してると言われるんですが、ヨガでもゆっくりなポーズとかのまま、止めて呼吸をしてというのがあって、本当はその時に自分の中を見て行く、という作業をするんですが、“あ、ここがつるわ、、、”とか“なんか辛いな”みたいな違う思いが湧いてきてしまう。それが悪いわけではないけれど、そこに効いているんだなと思うこともすごく大事。意識することは大事ですが、意識と思考は違うんです。意識することと思考は別のもので、意識すると体のそこの部分に働きかけて行くから、それはそれで筋肉が伸ばされたりと体に働きかけてくれるのだけれども、その時に例えば“今日の夕飯なにしよう?”とかね。。。

 

―K

うーん、やりがちですよね。

 

―Yさん

全然違うところに思いが行ってしまうとそれは今の自分の状態を見てないじゃないか、ということになってしまいますよね。“ブレない自分”を作るというのは、常に今ここにある、という自分を意識するということですね。ずれたらそこに戻る、ずれたらそこに戻るという、今ここというところに戻る、ということです。

 

ーK

いまのお話からいうと、ずれたらまた今ここの自分に戻る、という練習という意味では運動は適しているわけですね。

 

―Yさん

そうですね、体を鍛えながら精神も鍛えていける。

 

―K

そうすると、何か特別な、例えば「これをしたら自分軸がとれますよ」「ブレない自分になりますよ」とかいう、巷にたくさんあるものは意外と必要ないのかもしれませんね。

その方法でもできるのかもしれないし、単純に瞑想でもできるかもしれないわけですよね。

 

―Yさん

そうですそうです。

私、高校生の頃からヨガを始めたんですが、始めは瞑想から入ってるんです。それも高校生らしいんだけど、ユーミンが坐禅を組んでいる記事が雑誌に載っていて、「私は瞑想でこの体、スタイルを維持しています」と書いてあったんですねー。

 

―K

おお〜そうなんだ!!

 

―Yさん

で、15歳くらいの時に読んでその姿を見て、これやってみよ!と思ったところから入ったんですね。そのうちに今度は瞑想をしながらロウソクの炎を消すというような馬鹿なことをやってみたり。。。

 

(一同笑う)

 

―Yさん

変わった子だったんです。。。。

本当にじーっと精神集中して見てると、本当はついているんだけど、炎が視界からフッと消えて真っ暗な状態になるんです。そこからまたフッと炎が出る、また消す、それが面白くてずっとやってました。

 

―K

ヘェ〜〜〜〜。

 

―Yさん

一人っ子だったので、夜遅くまで両親がいなかったので、自由な時間がたくさんあったわけです。その時間を使って、瞑想してみたり、炎を消す練習してみたり、月に向かって話しかけてみたり。月のエネルギーというのを子供の頃から感じていました。

 

―K

なるほど〜。毎日の中で自然にそれをやっていたということですね。

 

―Yさん

ですね〜。

 

―K

そうやって毎日の中で少しずつ培われて行くと、“自分軸”や“ブレない自分”ができるみたいな感じなんですかね。。。。

“自分軸”“ブレない自分”を作るって、なんだかよそから持ってきて自分の中に太い柱を作る、みたいなイメージを持つ人もいるかもしれないけれど、結局自分の中から作りあげていくという感覚ですね?

 

―Yさん

そうですね。

普通の人にはわかりにくいと思うので、バーアスティエのクラスの中で解剖学を使って体がどうなっているか?というのをお伝えできるんですけどね。

 

―K

バーアスティエとバレエの違いってどういうところですか?

 

―Yさん

バレエは通常立って踊りますね。バーアスティエは床に座ったり寝たりしてできるので、中心を取りやすく安定しやすいんですね。そうすると手足が自由に動かせるので、子供からお年寄りまでできるんです。

 

―K

今、最長おいくつの方がいらしてるんでしたか?

 

―Yさん

91歳!

 

(一同どよめく。。。)

 

―K

すごいですよね!!
91歳の方でもできる、というのが魅力ですよね。

 

―Yさん

デイサービスでさせていただいているんですが、

本当に楽しい、楽しいと言って毎回楽しみにしてくださってますね。

 

―K

私も今、月2で教えていただいているんですが、バーアスティエをやると胃のあたりがスッキリするんですよね〜。ちょっと怠けていると、あ、やばい!タプついてるって感じになりますね。

 

―Yさん

本当に姿勢が良くなりましたよね〜。

 

―K

そうなんですよ!

先日も終わった後にランチに行って、自分でも気づかなかったけど、「姿勢良くなったね〜」って言われたんですよ。。。。

 

 

バレエは解剖学は習わないんでしたっけ?

 

―Yさん

バレエの解剖学の単位を取って、その上でバーアスティエの方でも解剖学を学んでますね。

 

―K

だから、腕の上がらないお年寄りの方や腰が痛い方、、、、

 

―Yさん

そう、あと股関節ですね。股関節が楽になったという方が多いですね。

膝に水が溜まっていて抜かないといけなかった方が、今は何もしないで動かすことができたり、肩こりはその場で取れたり。。。

 

―K

すごいですね〜。終わってみなさん、スタスタ歩いていかれるとか。。。

 

―Yさん

そう。とにかく顔が笑顔になるんですよ〜!笑顔で皆さん帰って行かれる!それがいいですよね。

 

―K

いいですね!

 

で、呼吸もとても大事だと伺いましたが。

 

―Yさん

そうです、バーアスティエでも呼吸はすごく大事にしています。

 

―K

先ほどお話くださった息子さんとの喧嘩のこと、アドバイスされたことも呼吸でしたね。人って呼吸から生まれて、呼吸で死ぬって、そんな言葉がありましたよね?だから“息を引き取る”と言いますものね。

 

―Yさん

そうそう。最初は「オギャー!」で吐きながら生まれて、吸いながら息を引き取ると言いますよね。

 

―K

呼吸って気づかないけれど、すごく大事なことですよね。

 

―Yさん

そうですね、まずは吐くことが大事なんです。なぜ吐くかと言うと、これはヨガ的な解釈からいうと、中にあるものを全部出し切ってから新しい空気を吸って取り入れて行く、というところに繋がって行きますね。

まずは吐いて、そこから吸って行く。

 

―K

うん、断捨離とかでもまずは空間を開けると、あと次が入ってくる、というのに近いかもしれないですね。

 

―Yさん

うん、近いかもしれないですね。

だから前はヨガで全部話ができたんですよ。様々な生活のいろんな場面にヨガがあるよ、っていう。体だけのことじゃない。今、どうしても傾きがちじゃないですか、ポーズとか、体鍛えるとか、痩せるとか。ヨガでは痩せないですからね。

ただ副産物として自分の理想の体型にすることはできる、意識でね。

 

―K

呼吸がなぜ大事なのか?みなさん、呼吸が浅いじゃないですか?浅いということにも気づいていない。深呼吸してみてくださいと言われて、普段の呼吸がどれだけ浅いか気づくみたいな感じだと思うけれど、深呼吸をすることでカァーッとなっていたことがいったん冷める、落ち着くというところにいく、その呼吸の大切さってどんなところなんでしょうね。。。。

 

―Yさん

そうですね、生きていれば絶対不可欠なものじゃないですか。呼吸できなければ肉体を維持できないわけです。それくらい大事なもの。じゃ、大事な呼吸をどれだけ質のいい呼吸にして行くか、ということですよね。呼吸が大事、というのは当たり前のことだから、呼吸の質をあげてあげる。

じゃ、質を上げるためにはどうすればいいのか?深呼吸や深い呼吸をする、ということなんですが、肺って自分では動かせない臓器。ということは、呼吸しないと膨らまないんですよ。膨らんだりしぼんだりするのは、呼吸でしているわけです。で、肺の周りに筋肉がついています。もしその筋肉が硬くなったらどうでしょう?吸っても吸っても肺は膨らまない。周りを柔らかくしたら、スーッと大きく広がるわけです。吸う酸素が多ければ多いほど、体に回る血液の循環とか体液の循環とか、大きく吸えたほうが気分もいいじゃないですか。

吸っても吸っても吸えないとそれだけでアップアップしますよね。深い呼吸ができなくなる。なので周りの筋肉を柔らかくしてあげた方がいい、そうすることによって呼吸の質を上げることができる。吸って大きくなった肺をすぼめる力も必要なわけです。残存量といって、肺の中に少し2%くらい残ってしまうんですが、筋肉が硬いとだんだんと残存量が増えてきてしまうんです。そうすると、今度は吸える空気が少なくなってきてしまうので、これをいかに出すか、ということも必要になってくる。

なので呼吸筋ストレッチというものが出てきたんですよ。

これをバーアスティエ協会の方で先生をお呼びしてみんなで学ばせてもらったんですが、これは西洋医学的に先生が研究されたものなので、一応いろんな事例があります。

東北大震災の時に300人の生徒に働きかけたところ、1人もトラウマを抱えることなく卒業することができたらしいんです。

情動脳という脳があってそこに呼吸は働きかけるそうなんです。そこは感情を司る脳だそうです。精神的な安定をもたらすことができる、というレポートがあるようです。

単に体のことだけではなくて、心にも働きかけて行くことができるということを立証してくれていますね。

昔のヨガも、変なスピリチュアルだ、宗教だ、カルトだ、なんて言われましたが、人間が生きて行く上で必要なものが一般的に広がってきたのは、本当に必要なんだということだと思います。

 

―K

先ほど肺の周りの筋肉が硬くなると仰ったじゃないですか。それは運動しないということもありますが、その他の要因ってあるんですか?

 

―Yさん

先ほどの呼吸筋ストレッチ(シクソトロピーストレッチ)は、川崎病の子供達が喘息で呼吸ができないというのをみて、研究が始まっています。なので、外的な要因、例えばタバコを吸う、空気の悪いところにいるなどの環境も関係していますね。あとは、パニック障害などですね。私がパニック障害だった時に自分で呼吸をコントロールしていたのでできなくはないと思います。

 

―K

結局、パニックになった時にそこが意識を使うところだと思うんですが、意識的に自分で呼吸をするというところに意識を持っていかないといけないような気がしますが、これって訓練が必要なんでしょうか。

これじゃいけない、とか意識的にそれをするというところに持って行く、その訓練なんですかね。

 

―Yさん

そうですね。人任せにしないというのは大事ですよね。

 

―(参加者さんからの質問)

呼吸を意識的にするというスイッチを入れるのは自分じゃないですか。

困っている人にここだよ、と教えてもその人のスイッチがどうしても入らない場合はどうすれば、、、、、?

―Yさん

もし困っている方がいたら、さっきお話ししたみたいに自分の呼吸を整えてから、相手にそれを伝えるといいと思いますね。

 

―K

ほんと自分を整えることで相手が変わるという体験は私もありますね。セラピストとしてクライアントさんのお話を聞いている時に、自分の呼吸が上がっていると相手も落ち着かない。ちゃんとグラウンディングすると相手も落ち着く。

あー自分なんだってその時に思いました。

呼吸って大切ですよね〜。呼吸だったらお金かからずに、ただ自分で呼吸を深くすればいいんですよね。

 

―Yさん

そうなんですよ!こんなに素晴らしいものはないですね。

 

―K

もっともっと体の叡智というか、その力をわかっていると、自分のことは自分でちゃんとケアできると思うんですけどね。

どうしても病院に行って、お医者さんにお任せという流れができていて、病院で薬をもらったらOKみたいなね。

 

―(参加者さんから)

私も頭で考える方で、、、、喘息にもなりましたし。喘息は怒りだと聞いたんですが、どう思われますか?

 

―Yさん

怒りはあるかもしれないけれど、怒りだけではないかもしれないですね。母親からの愛情が足りなくて、吸いたいけれどエネルギーが欲しいんだけれど吸えないということもあるかもしれないですね。

でも母親自身が整うと意外と子供も変わります。アトピーも母親ですね。あまり母親、母親と言いたくはないですけどね。

 

―K

でもそうなんですよ。母親なら愛情いっぱいあげたいじゃないですか、でも必要以上にあげちゃうと子供はそれを全部受け取ってしまう。いらないと言えなくて全部受け取ってアップアップになってしまうんですよ。

 

―Yさん

私が看護師時代にしょっちゅう喘息発作で救急車で運ばれてくる人がいたんですよ。入院すると収まる、帰るとまた発作がでる、という人がいました。

 

―(参加者さんから)

「こんなことすると咳が出るんじゃないの?」「今日は〇〇ちゃんは咳してないね」と聞くとあれ?と思い出すんですよね。夢中になって遊んでいてせっかく忘れているのに、そう言われることで気づいてしまう。

 

―K

そこが意識なんですよね。「あ、咳、、ね」って思うだけでゴホゴホ出てくるみたいな。

 

―(参加者さんから)

昔、小児喘息の人たちを集めて合宿があったんだけど、親から離すと収まるんですよね。親が「この子が咳したらどうしよう」って思うエネルギーなんですよね。

先ほどの入退院の方もそうじゃないかな。

 

―K

そうそう、親は心配のエネルギーを言葉に出さないにしても出ているから、子供はそれを感じる。

 

―Yさん

そこに呼吸があるんですよ。吐くものはその人の記憶を出すものだから。それを吸ってるということだから、一人一人が質のいい呼吸をすることによって、周りの波動が上がる、ということになりますね。

 

 

―K

ということは、質のいい呼吸をするということも大事だけれど、吐くということにも責任がありますね。。。あまり変なため息とかしてると、、、

 

―Yさん

あ、ため息はいいんですよ。人前でやらなければ。よそ向いてやれば。そこで自分をリセットできるので、ため息はいいんです。あからさまにやらなければ。

 

―K

では、リサさんは普段自分が気にしているところ、自分の生き方にしても、自分が居心地よくいるためにどんなことをしていますか?

 

―Yさん

そうですね。特に気をつけていることはないんですが、お水は湧き水を汲んで来たりとか、お水は気をつけています。あと東京へ行って放射能を浴びて来たら、温泉に行くとか。泊りの時は重曹を持って行ってます。重曹で排出できるので、ホテルで重曹風呂にして入ってます。

 

 

―K

この間伺った時に、質のいい睡眠、眠る時に電化製品を切って寝る、白砂糖は取らない、一日振り返って感謝して天使と繋がって、、、といったように、色々と気をつけていらっしゃるんですよね。

 

―Yさん

そうですね、でも気をつけて、というよりは毎日の生活の中に自然に入って来てることですね。

 

―K

それが結局、居心地のいい自分でいるために自然にやっている、ということですね。

そうやって生きているリサさんの、人生の指針というか、大事にしていることってありますか?

 

―Yさん

そうですね。

関わっていく人たちとの縁がいまの自分を作って来てくれた土台なので、それはもうずっと大事にしていきたいと思っていますね。

 

―K

このバーアスティエも今度どんな風に発展させていきたいと思っていますか?

 

―Yさん

発展させていきたいんですが、まだ認知度が低いのだけど、、、バーアスティエ創始者の言葉に、「アスティエは何かを伝えられるものだと思う」とフランス語で言ってくれたんです。その言葉にすごく心に響いて、それは何だろうと自分自身に問うた時に、肉体を持って生きてきた私たちが肉体を持って表現できることはなんだろう?と思ったんですね。それは一人一人違うじゃないですか。その方の魂がどうであるかは一人一人違う。違いもあっていいし、それを素直に自分というものをどうやって表現したいったらいいか、本当の自分を出せるかを引き出してあげたい。

今まで知らなかった自分に会う、自分ってこういう可能性もあるんだ、自分ってこうだったんだ、こういう自分もいたんだ、というところを引き出してあげたいなと思いますね。

 

―K

それもこれまでの中でリサさんがそういう自分に出会った、つかんだというところから来ているんですか?

 

―Yさん

そうですね、やはりバーアスティエに出会ってからものすごい変化があったし、人間関係にも変化があったし、このバーアスティエってなんだろうって思います。単なるエクササイズじゃない。

 

―K

以前お伺いした時に、バーアスティエが普通のエクササイズじゃないと言っていたのがすごく心に残っていて、魂を開いて行くための一つの道具になるのかなと思ったんですね。私も体験しながらちょっと楽しみではあるんですが。

 

―Yさん

以前、長野バレエ団にいた時、練習のたびにどんどんといろんな気づきが生まれていたのだけれど、バーアスティエはそれを超えていますね。

他の講師の舞台での演技を見ていても思いますが、エネルギーがぐるぐると動くんですよ。観客との一体感がすごかったんです。

 

―K

お話を伺ってると、じゃぁ、バレエとの違いって何なんだろう?と思ってしまいますが。。。

 

―Yさん

基本はバレエと違わないけれど、、、、クラシックバレエは古典バレエを忠実に守り続けて来たところがあるけれど、バーアスティエは発展性があるんだと思います。枠の中ではなく、そこから飛び越えいろんなものを取り入れている。ヨガやピラティスの要素もあります。全部を網羅されているんです。呼吸も入っているし。

 

―K

話を聞くとすごく難しそうに感じるけれど、そうじゃない。誰にでもできる動きでやってて楽しい、というのが本当にすごいなと思いますね。

 

ちょっとここで大きな話になりますが、これからの女性はどうなって行くと思いますか?

 

―Yさん

これからは本当に女性の時代ですよね。毎回言われているけれど、本当にそういう時代がやってくると思いますね。

 

―K

では、これからは自分が自由になって表現できる人を1人でも増やして行くためのツールとして、バーアスティエを広めて行く、ということですかね。

 

―Yさん

何が良かったかというと、自分が自立できたんですよ。大好きなのでこれ一本で自立できたということが大きな収穫ですね。もうここからブレない、という感じです。

そこから演劇につながりましたしね。人生の最後に劇団作って演劇するっていうのが夢だったんですが、最後じゃないところで手に入ってしまいました。

 

―K

それはもう素晴らしいことですね。

今、鈴木鎮一の舞台を作っていて、それにご出演されるんですよね。

やはり今までされて来たことがここに結びついたという感じですねー。

 

―(参加者さんからの質問)

ちなみに“ズレてる”って、自分では気づかないパターンが多いじゃないですか?そこに気がつける方法はないのでしょうか?

自分はいいなと思ってやっていることでも、周りの人から見ると“ちょっと変、、、おかしいよね”ということってあると思うんですよね。。。そういう時に“ブレない軸”に戻す方法ってありますか?

 

―Yさん

自分はズレてるかどうかわからないけれど、やっているという意識がある中で、

他の人は関係ないと思います。他の人から見た評価は関係なくて、今自分が楽しいか、ワクワクしているか、これをやりたいと思っているのか、だけなので、これをやっている限りは自分からズレてない。

 

―K

あと、ブレてる時っていうのは、物事が進まないと思うんですよ。自分はこっちに行きたいなと思ってもうまくいかないという時は、ブレてる時だと思います。

 

―Yさん

そうそう。乗ってる時っていうのは、どんどんとシンクロしていくから。

 

―K

でも、わからない、気づかないと言っても何か気づいてると思うんですよね〜。なんか最近うまく行かないんだよね、、、とか、何かしら感じているのになかったことにしたり、忘れたりしちゃいがちですよね。。。

 

 

(インタビューはここまで。この後は、参加者さんの体の状態やワーク、呼吸筋ストレッチを体験していただきました)

<Kの視点>

お話の中でたくさん気になるワードがありました。“運動しているときは思考は動かない”、“自分の呼吸を整えて相手と接すると相手も変わる”ことや、“自分の霊性”、“いい呼吸の質”、“思考と意識の違い”など、これまで培って来たリサさんの知識や体験とバーアスティエがうまく融合して花開いてるな〜と感じました。

そして、ご自分を整える方法をよくご存知なのと、バーアスティエやバレエ、ヨガといった自分軸に戻るツールをお持ちなのは、とても強い!

9月の大きな舞台が本当に楽しみで、これからもどんどんと活躍の場が広がっていくことを期待しています。ありがとうございました。

またご参加いただいた皆様もありがとうございました。

<山之内里冴さんプロフィール>


Lisa studio OLIVE代表。NPO法人バーアスティエ協会認定講師、YOGAセラピスト。
2人の障害児を持ったことにより、自然療法やヨガ、心と体のつながりなど様々なことを独学で学ぶ。2000年に障害のあった第3子が亡くなり、自分の癒しのために再開したバレエで膝を怪我。治療をしてくれた先生の紹介で、解剖学がベースとなったバーアスティエと出合いみるみるうちに回復、その凄さを体感する。
2017年8月にバーアスティエ協会認定講師となり、安曇野、松本を中心に本来持っている体の動きを目覚めさせ、表現する楽しさといった心の解放が魅力のバーアスティエを広めている。

 

HP
https://lisamalia.wixsite.com/olive?fbclid=IwAR0WGKNuj8QHvNjaAmAOryfMuUqLEUutNGatZmUSw7bb9dJdyCBHOMyJF0Q   
ブログ
https://ameblo.jp/rikosaayakanata/

次回6/16日(日)は、エンドオブライフケアサポーターの蜜澤真紀さんをお呼びして、“逝き方はどう生きるかに繋がる”と題し、人生の最期の時をみなさんと一緒に考えます。

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リザーブストック

 

なかなか自分の最期を考えることってありません。ぜひこの機会をお見逃しなく!お待ちしております。

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